メタバースは収益化に向いていない?

最近メタバースで活動する人が増えていますが、メタバース活動そのものでの収益化というのはまだまだ難しいというのが現実ではないかと思います。

すべての人がアバターを持って参加するスペースでは、YouTubeのように少額を多くの人から集めるという構造が作りにくく、まとまった収益を得ようとすれば少数の人から多くのお金を集める必要があります。

コミュニケーションの形態がより現実に近いので個人間の信頼関係の構築には適しているのですが、不特定多数に向けて配信するというコミュニケーションには向いていない面があるのではないでしょうか。

また同時接続数も現状ではそれほど多くないため、メタバース内でイベントを行っても同時に入れるのは数百名程度、YouTubeのような広告モデルでの収益化はなかなか難しく、直接的には投げ銭やチケット販売、間接的にはグッズ販売や仕事の受注などの収益を想定する必要があるのではないかと思います。

※今後同時接続数が数万人規模になってくると事情は大きく変わってくるでしょう

ただ企業にとっては直接の収益化をせずともメタバースを利用するメリットはあるかと思います。それは例えば採用活動だったり、海外に向けたプロダクトのPRだったりです。

メタバースのよいところは現実に近いコミュニケーションが可能になる点ですので、信頼関係をオンラインで構築したいという場合には効果的かもしれません。

また自社製品を3Dモデルで全世界の人にプレゼンテーションできる場としてはメタバースはとても魅力的です。現実に展示会を開催するよりも費用対効果が高いケースも考えられます。

またメタバースを介したコミュニティ形成も有効な活動のひとつになるかと思います。メタバース上で信頼関係を深めた人をDiscord等のコミュニティに誘う、そうやって大きくなったコミュニティはビジネスチャンスとなります。

まだまだ発展途上のメタバースだからこそ、知り合う機会が得られるということもあるため、今メタバースで活動を行うことは少し未来の自身への投資になるかもしれませんね。

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