近年VTuber(ブイチューバー)というジャンルが注目を集めています。少し前までは、一部の人たちの間で人気というイメージがあった方も多いかもしれませんが、現在では配信・ゲーム実況・歌ってみた等、あらゆるジャンルでVTuberが活躍しています。これまでは顔出しで活動していた方でも、新たにVTuberモデルを作る場合も多くなってきました。
そこで本記事では『VTuberになりたい!』『人気のVtuebrに興味がある』という方のために、人気のVTuber事務所について紹介していきます。最後にはイベント情報にも触れていきますので、興味がある方は是非最後までご覧ください!
VTuberとは
VTuberは、YouTuberの頭にバーチャルの『V』をくっつけてできた造語です。そのため、VTuberはYouTuberの中でもlive2Dや3Dで作成したキャラクターを使って配信をしたり、動画をアップする人達を指す言葉として使われます。
VTuberは2016年頃から登場するようになり、2018年には『ネット流行語100』で上位にランクインしました。この頃から一般にもVTuberという言葉が認知されるようになり、注目度も上がっていきました。
現在では、YouTubeのスーパーチャット(通称スパチャ)の世界ランキング上位はほぼVTuberで埋め尽くされるほど、世界的な人気コンテンツとなっています。また、その多くが日本の事務所に所属するVTuberという点にも注目です。
新規VTuber事務所
V:ertex(ブイ:テックス)
新規VTuber事務所『V:ertex(ブイ:テックス)』は『ライバーやライバーを志す方のもっと上へ!もっと自由に!もっと自分らしく!の可能性をサポートする事務所』とされています。IRIAM、Youtubeを中心に現役VTuberがリアルな現場からの情報を共有し分析、適切なアドバイスとサポートをしてくれるそうです。2023年5月27日より1期生メンバーの募集を開始していますので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。
Liv-erse(ライヴァース)
新規VTuber事務所『Liv-erse(ライヴァース)』は2022年6月11日、1期生のオーディションを開始したようです。6月30日の23時59分まで、専用フォームよりエントリー可能ということなので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。
Digital Persona(デジペル)
VTuberプロダクション『Digital Persona(デジペル)』では、デビュー後のコンセプトの決定から成長戦略までAIが全てプロデュースしていくというチャレンジを行っています。2023年4月7日より一期生オーディションが開催されていますので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。
人気VTuber事務所紹介
にじさんじ
ANYCOLOR(エニーカラー)が運営する事務所です。2018年設立当初から、Live2Dを使った映像配信を続けています。VTuber事務所の中で最も知名度・影響力がある事務所の1つです。2022年には念願の東証グロース上場を果たし、時価総額が1652億円にもなるなど世間を驚かせました。そんなにじさんじでは、各VTuberの毎日の配信からイベント開催や楽曲制作まで積極的に行われています。大手企業からの企業案件や、eスポーツ大会への参加など大規模な企画が多いのも特徴です。主な所属VTuberに、葛葉、叶、月ノ美兎、本間ひまわり、笹木咲などがいます。
ホロライブプロダクション(hololive)
2019年にカバー株式会社が設立した事務所です。『日本発で世界中のファンを熱狂させるVTuber事務所』がコンセプトで、YouTubeでは世界中になんと5000万人もの登録者がいます。自社開発のVTuber配信アプリ『ホロライブ』を使っての配信もしており、VTuberには珍しかった『アイドル売り』で他にはない路線を進んでいる唯一無二のVTuber事務所といえます。VTuberのオーディションも積極的に行っており、有望な新人VTuberを発掘しています。主な所属VTuberには、白上フブキ、兎田ぺこら、星街すいせい、宝鐘マリン、森カリオペなどがいます。
774 inc.
774 inc.は774株式会社が運営する事務所です。同社は『有閑喫茶あにまーれ』や、『ハニーストラップ』も運営しています。774 inc.は2019年に設立以来、VTuberのグッズ販売やデジタル販売などを行ってきました。近年では日本国内での合計登録者数ではにじさんじ、ホロライブに続く登録者数をおさめるなど、日本を代表する大手VTuber事務所となっています。2023年には774inc.の全グループ・全所属タレントを統合し『ななしいんく』として1つになることが発表されました。主な所属VTuberは、因幡はねる、周防パトラ、小森めと、西園寺メアリなどがいます。
.LIVE(ドットライブ)
株式会社アップランドが運営する事務所です。2018年に設立、VRアプリの『VR LIVE』を開発して、アプリ内でのVTuber活動を行っている点が、他の事務所と違っています。2018年10月から『超人女子戦士ガリベンガーV』に、所属VTuberの電脳少女シロが出演するなど、露出する機会が増えたので、一般の人にも知られるようになりました。主な所属VTuberには電脳少女シロのほか、ばあちゃる、カルロ・ピノ、北上双葉などがいます。ちなみにばあちゃるは世界初の男性Vtuberとしても有名です。
のりプロ
漫画家佃煮のりおがプロデュースするバーチャルYouTuber事務所です。『犬山たまき』を筆頭に、数多くの有名VTuberが所属しています。イベント企画・グッズ販売・音楽制作をするかたわら『犬山たまきちゃんねる!ボクたちのナイショの話』といったコミックスを連載するなど、幅広い分野での活躍がなされてます。主な所属VTuberは犬山たまき、白雪みしろ、鬼灯わらべ、愛宮みくる、姫先ゆずるなどがいます。
ぶいすぽっ!
ぶいすぽっ!はVTuber事務所でも「eスポーツ」に特化したVTuber事務所です。メンバーは全員ゲームスキルが高く、数々のeスポーツ大会で実績を残したメンバーが集まっています。そのため普段の配信でもゲーム配信が多いのが特徴で、数々の競技ゲームの配信を行っております。主な所属VTuberには『CRAZY RACCOON CUP Apex Legends』で優勝した花芽すみれや、藍沢エマ、一ノ瀬うるは、橘ひなの、紫宮るななどがいます。
バルス株式会社
VR・ARライブ事業を展開する、xR Techカンパニーが運営する事務所で、VTuberプロデュースもVR・ARライブと同じ流れで行っています。ライブを開催したり、企画や楽曲作り、イベントなどをサポートしています。『世界中どこにいても、スマホなどを使ってつながろう』というのが、同社のコンセプトです。主な所属VTuberに銀河アリス、アンジョーコーサカ、風宮まつり、夜子・バーバンクなどがいます。
VShojo
VShojoはアメリカ発のVTuber事務所です。CEOはTwitchの創業メンバーであり『Forbes 30 Under 30』にも入選したJustin“theGunrun”Ignacio氏が務めていることでも注目されています。そのため所属タレントはYouTubeのみならずTwitchでも多くの登録者を抱えており、両者ともに数十万人以上の登録者がいるVTuberが数多く所属しています。また近年では、個人VTuberとしてトップの人気&知名度を誇っていた『kson』や、ホロライブのトップVTuberであった潤羽るしあの転生として注目を浴びた『飴宮なずな』が所属していることでも有名です。その他、主な所属タレントにはニャンナーズ、プロジェクトメロディ、フルート、ゼントレヤがいます。
AVATAR2.0(アバター)
ピクシブ株式会社、SHOWROOM株式会社、株式会社TWIN PLANETが共同運営する事務所です。2022年時点では、一期生2名と二期生8名の計10名のバーチャルタレントが所属しています。中には某番組のお天気キャスターを務めるなど、VTuberの枠を超えた活躍をするメンバーもいて、今後のさらなる活躍が注目されています。所属VTuberは、結目ユイ、巻乃もなか、水瀬しあ、白石ひなたなどがいます。
VOMS(ボムズ)
VOMSは創設者であるGYARI氏が『無限にゲーム実況が見たい』という目的のもと作られたゲーム実況に特化したVTuber事務所です。所属タレントは自由に配信することが許されており、それぞれのVTuberの方針に合わせて個性的な配信活動が行われています。内容はゲーム実況が多いことが特徴です。最近ではおしまれつつも引退した天野ピカミィが所属していたことでも有名です。その他、主な所属タレントは緋笠トモシカ、羽渦ミウネル、大門地リューゴンなどがおります。
VTuber所属事務所とは
人気VTuberが所属している事務所について知りたい方も多いでしょう。VTuberの事務所の基本は『VTuberの活動をサポートし、イベント開催やグッズ販売などを、プロデュースする』ことです。VTuberの人気が高まるとともにこういったVTuber事務所が次々と設立されてきました。
また、VTuberには主に『個人勢』と『事務所勢』と呼ばれる分類があり、VTuber事務所に所属して活動している方々は『事務所勢』と呼ばれます。
個人勢でもYouTubeで登録者数何十万人という方はいますが、それはかなり珍しい例で、何十万~何百万人規模の人気を誇るVTuberのほとんどがどこかしらの大手事務所に所属しています。これは事務所からの手厚いサポートや、倍率の高いオーディションを通過する本人のセンス、また人気のVTuber事務所にある『箱推し』という文化が影響していると考えられます。
『箱推し』とは、その事務所のVTuberということでデビュー前から応援する人たちが表れ、デビュー後まもなくても何十万人の登録者がいるといった現象&文化のことを指します。それほど、事務所の影響力は絶大なのです。
所属事務所選びのポイント
VTuberの人気が高まるにつれ、VTuberになりたいという人も増えていますよね。VTuberになって高視聴数を稼ぐことができれば億超えの年収も夢ではありません。しかし、本気で登録者数何十万~何百万人の超人気VTuberを目指すのであれば、やはり大手VTuber事務所に所属したいところです。
そのためには、自分に合った&オーディションを通過できそうな所属事務所探しから始めなければなりません。どうせ入るなら有名なVTuberが多く所属する人気の事務所を選びたいと考える人は多いでしょう。しかし、人気の事務所は総じてとんでもない倍率のオーディションを通過しなくてはならず、配信初心者は応募資格すらない場合があります。
また、事務所によってはゲームの腕前が評価されたり、音楽のスキルが評価されるなど、自分の得意分野を活かすことでオーディションを通過できたり、個性を活かした活動が出来る事務所もあります。なので一概に人気の大手VTuber事務所だけが良いというわけではなく、いくつか気になった事務所のオーディションを受けてみることがおすすめです。
また、個人的な配信の実績が無いとそもそもオーディションを受ける資格がない場合もあるため、事前に少しでも活動の実績を作っておくとよいでしょう。
まとめ
いまやVTuberは世界中で多くの人の注目を集める日本が誇る人気のコンテンツになりました。またそれに伴いVTuberを目指す人も増えてきているでしょう。
しかし、VTuber一本で生活していけるレベルの人気を保つには、個人活動だけでは難しい側面もあります。
そのため、本気で人気VTuberを目指している方は、今回紹介したような大手VTuber事務所に所属するのがおすすめです。事務所に所属すれば、VTuberのためのイベント開催やグッズ販売、配信のサポートなど、さまざまな面でプロデュースしてくれます。
VTuber事務所には様々あるので、自分に合った事務所選びからはじめてみてはいかがでしょうか。
本記事が皆様の参考になれば幸いです。