バーチャルイベントの価値について考える

”バーチャルイベントにお金を払ってまで参加したいか?”、今日はその問いを中心にバーチャルイベントの価値について考えてみたいと思います。

いち消費者として率直な感想を言えば答えは”NO”です。お金を支払ってまで見たいと思うバーチャルイベントはありません。そしてそれは中に入らなければいけないというバーチャルイベントの根本的な構造に理由があると思います。

目的の対象を見るという点において、バーチャルイベントのリアリティはオンライン環境のメリットを打ち消します。それは”誰でも同じように対象をちゃんと見れる”というメリットです。

自分のアバターを持ってみんながイベントに参加するとなれば、観客席をある程度離さなければならないので、溢れる人の中で遠くにいる対象を拡大してみるような形になる。これ、映像と一体何が違うのでしょうか?

リアルでコンサートに足を運ぶときの魅力を考えると、生の迫力のあるサウンド、会場の熱気などがありますが、バーチャルイベントにはそのいずれもありません。すべてがインターネットを介したものです。果たしてそれにお金を出すでしょうか?

無料の範囲では参加していた人も有料になった途端に足が遠のくのではないかと思います。

また、現状のバーチャルイベントの参加者を見ていると大半が純粋な観客ではなく、そのイベントの関係者であったり、その世界の友達だったりします。

つまり現状の多くのバーチャルイベントは興行ではなく、”人付き合い”なんですね。あたかも興行のような形をした人付き合いです。

となると、急にお金をとると言い出せば「え?」ということになるわけです。「友達だと思ってたのにお金をとるの?」「あ、私は友達じゃなくて客だったのね…」ということですね。身近さや特別感に魅力を感じて接していた場合そういう心理が働くと思います。

これまで付き合いでイベントに顔を出していた人から見れば「これから先私と付き合いたいと思うなら金払え!」と言い出したようなものですから、面白くはないかもしれません。

やるのであれば特別な瞬間に限る(人付き合いの範囲から逸脱しない)のがいいかもしれないですね。興行として入場料をとるような有料イベントに舵を切るのであれば、ここをしっかりと認識して覚悟を決めないといけなくなるんじゃないかと思います。

さて、では次にお金を払ってもいきたいと思う興行として価値のあるバーチャルイベントがどういったものかを考えてみたいと思います。

①知名度のあるVTuberを間近で見れたり話せたりする(知名度×双方向性)
②リアルの恋人や友達と一緒に遊びにいける特別感のある場所になる(特別な人との体験)

こういったものであれば数千円は出してもいいかなと思うかもしれません。
実際に成立する有料イベントがあるとすればこういったものになるんじゃないかなと想像しています。

なので、知名度のある人が比較的高めの単価で少人数を招待するようなイベントが成立する可能性が高そうです。

そしてもうひとつ大切なことはデバイスで、お金を払って満足するにはやはり没入型が必須になるかと思います。スマホの小さい画面でバーチャル世界に入っても何ら魅力はありません。

ですのでメインターゲットはVRを持っている人に絞られてゆくんじゃないかなと想像しています。

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