今回はYouTuberやライブ配信者と比較してVTuberのよいところについて思ったことを話してみたいと思います。
結論から言うと、現在のVTuberのよいところは”誰でもできる”ことだと思います。Realityのようなスマホひとつで配信ができるアプリもありますし、全体的に活動を行う上での技術的障壁は下がっているものと思います。

配信を行うにあたって”顔出しをする”というのは大きなリスクです。
デジタルタトゥーという言葉がありますが、一度ネット上に晒した自分の映像は二度と消せなくなる恐れがありますし、身バレの心配もあります。
世の中の多くの人は雇用されて働いているわけですが、そんな中で顔出しで配信をできる人間というのは非常に限られているでしょう。
よほどの覚悟を持って活動するか、もしくはもう捨てるものがない人間くらいしか顔出しでの活動はできないのではないかと思います。芸能人のように事務所が守ってくれるわけでもないですからね。
一方でVTuberであれば架空のキャラクターを使って配信をすることができるのでこの問題は解決されます。身バレの心配もあまりないですし、辞めたくなったら辞めればいいだけ。
VTuberがすぐ辞めたり転生したりする人が多いのは当然といえば当然ですよね。
技術的難易度の下がったVTuber界が面白いのは、これまでYouTubeやライブ配信に参入していなかった”一般の人”が多くなることです。
つまり大多数の人と似たような価値観を持つ人々と匿名でコミュニケーションをとれる機会が増えるということですね。これは面白い動きだと思います。
もちろんYouTuberやライブ配信者、企業勢VTuberと比べれば”素朴”なわけですが、対話を行う場合には逆にその方が実のあるコミュニケーションができるのではないかとも思います。
参入できる人口が多いのでそれで稼ぐというのは難しい世界だとは思いますが、一般の人の新しい情報発信やコミュニケーションの形として発展していくのかもしれないと思っています。
ビジネスの視点で言えば、今後のVTuberは生産者よりも消費者的傾向が強くなってくるだろうということで、VTuber向けの商売が成立する時代になるかもしれないですね。