こんにちは、なび公です。今回はclusterで予約入室システムをつくった理由について少しお話をしてみたいと思います。
予約入室システムは、外部通信機能を利用しデータベースに登録された予約データによってワールド内の特定の場所に特定のユーザーが特定の時間だけ入ることができるというしくみです。
下記、本予約システムの主な特徴をまとめます。
・ユーザーID・入室対象の識別ID・時間帯の3つで入室制御ができる
・通常ワールドでもイベントでも同様に機能する
・ワールド内のフォームから予約登録できる
・複数ワールドをまたいでも機能する(予約登録と入室ワールドが別でもOK)
・誰でも利用できる
現在このシステムを利用いただいているBARワールドがいくつかありますが、主に接客サービスにおいてその空間の治安が守られる(突然入室した第三者によって場が乱されるのを避けられる等)といった点で高評価をいただいています。


これは素晴らしい副次的な効果だと思います。しかしながら予約入室システムを制作した本当の狙いは別にあります。
それはclusterにおけるユーザーの収益化の基盤のひとつを作ることで、具体的には事前の予約販売を可能にし、有償での協力関係を作りやすくすることです。
clusterにはイベントの投げ銭機能がありますが、これはあくまでも投げ銭であってサービスの対価を得ることを目的としたものではありません。
こういった状況では、主催者は自力の営業努力(特に外部から人を連れてくる活動)がしづらいということになり、イベントにあたって有償で協力を募る決断もなかなかできません。期待されるメリットよりもリスクの方が大きいことになってしまいますから。
結果的に、”利益が出たら分けるね、利益が出なかったらタダ働きでお願い”ということになる。こういった条件ではなかなかサービスレベルを上げてはいけない。協力する側もあくまで無料の範囲での対応が前提となりますから。
そうなると基本的には趣味の世界にとどまってゆくでしょう。(趣味の世界は素晴らしいですが、だからといってメタバースにおいて営利の世界を排除することもないと思います。)
予約機能があれば予約という商品を事前に外部で販売できるようになりますから、主催者は独自にそれを販売する営業努力をすることができる。そうすればスタッフに既定の対価を約束するというリスクもとりやすくなるはずです。
これによってメタバースの中に持続可能なサービスの下地が整うとよいなと思っています。そしてそれはやがて営みとなり、きっとメタバースの風景をより豊かにしてくれるものと信じています。
現在予約システムの外部ワールドへの提供環境も整ってまいりましたので、ご興味ある方はぜひ「なび公のX」までご連絡ください。無料でお貸しいたしますのでぜひ収益化の事例をたくさん作っていただければと思います。
▼桜兎フルガさんの有料ライブにて本予約システムをご活用いただいています。

▼本予約システムのお試し運用ができるレンタルワールドです。
