clusterで予約入室システムをつくった理由

こんにちは、なび公です。今回はclusterで予約入室システムをつくった理由について少しお話をしてみたいと思います。

予約入室システムは、外部通信機能を利用しデータベースに登録された予約データによってワールド内の特定の場所に特定のユーザーが特定の時間だけ入ることができるというしくみです。

これは通常ワールドはもちろんイベントでも機能します。

現在このシステムを利用いただいているバーワールドがいくつかありますが、主に接客サービスにおいてその空間の治安が守られる(突然入室した第三者によって場が乱される)といった点で高評価をいただいています。

これは素晴らしい副次的な効果だと思います。しかしながら予約入室システムを制作した本当の狙いは別にあります。

それはclusterにおけるユーザーの収益化の構造を変える、具体的には事前のチケット販売を可能にし、時給での協力を得やすくするということです。

clusterにはイベントの投げ銭機能がありますが、これはあくまでも投げ銭であってサービスの対価を得ることを目的としたものではありませんし、現在のclusterのアクティブユーザー数を考えるとこれは十分に機能するとは言えないと思います。

こういったスタイルでは主催者は自力の営業努力(提供したものの対価を得る努力)がしづらいということになり、イベントにあたって有償で人を雇うという決断はなかなかできません。そのリスクを負う覚悟ができないということです。

結果的に、”儲かったら分けるね、儲からなかったらタダ働きでお願い”ということになる。こんな条件ではとてもサービスレベルを上げてはいけませんよね?

そうなると基本的には趣味の世界にとどまってゆくでしょう。お金にならないことに優先的に時間を使えないので持続的な活動が難しいのです。

この現状を変える方法のひとつとして予約機能の提供を考えました。

予約機能があれば外部でのチケット販売が可能になります。予約という商品を事前に売ることができるため、主催者は独自にそれを販売する営業努力をすることができる。

その道があるのであれば主催者は事前に人を雇うリスクを負う覚悟ができるようになります。

支払の対価として特定の時間に特定の場所に入り何かを体験できるということであれば、ひとつのサービスを持続的に営業するということが可能になってゆく。そうすればサービスの質が高まる。バーチャル世界に営みが生まれます。

これが予約機能を開発した動機となります。

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